2017.11.19
シャンプー成分 おすすめのシャンプーと悪いシャンプー
よく「市販のシャンプーでいいものはありますか?」
といった質問を受けます。
私は普段、美容室で売られているシャンプーを使用しているため、市販のものは正直わかりません。
もし知りたい方は目安になる成分表記を記載しますので
よかったら参考にしてみてくださいね。
ちょっとマニアックに説明させていただきます。
まず特記したいのが
シャンプーの界面活性剤について
汗やホコリ汚れはお湯で8割9割落とせますが
皮脂や整髪料などは界面活性剤でないと落とせません。
界面活性剤は、お湯では落とせない汚れを包み、髪や頭皮からはがし、再び髪に付かないようにしてくれるものです。
わかりやすく今回はこの界面活性剤を
「アミノ酸系」「高級アルコール系」「石けん系」の3つに分けます。
アミノ酸系
肌の弱い方、乾燥しやすい髪質や頭皮の方などにおすすめで、刺激が弱く、頭皮にもやさしいものです。
TOCAで扱っているシャンプーは全てこのアミノ酸系に属します。
成分表記は
水の次(または5番目以内くらい)に
「ココイル…」「ラウロイル…」と成分表記されているものがアミノ酸系界面活性剤になります。
TOCAで扱っている代表的なシャンプー、
今回はR21とENUシャンプーとAXIクレンジングスパシャンプーの3つの成分表記を
参考にしてみます。
R21シャンプーの成分表記は
水、ココイルメチルタウリンNa、ココアンホ酢酸Na・・・・・・・・と続きます。
2番目はココイル…なのでアミノ酸系界面活性剤、
(3番目のココアンホ酢酸Naはベタイン系ですが、特に目に対する刺激が低く、よくベビーシャンプーなどの低刺激性洗浄剤の基材としても使われるものです)
ENUシャンプー
水、ココイルメチルタウリンNa、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa・・・・と続きます
2番目、4番目はココイル…ラウロイル…なのでアミノ酸系界面活性剤
3番目のコカミドプロピルベタインはベタイン系で高発泡性、低刺激を有する界面活性剤です
AXIクレンジングスパシャンプー
(炭酸シャンプー)
水、ココイルグルタミン酸TEA、BG、ココイルアラニンTEA….と続きます
2番目、4番目はココイル…なのでアミノ酸系界面活性剤です
高級アルコール系
アルコールの分子に含まれる炭素数が多いものを高級アルコールと呼んでいます。
炭素数が多いものは泡立ちがよく、程よい洗浄力を持っています。
人によっては刺激が強すぎる場合があり、肌の弱い方にはあまりお勧めできません。
市販されているシャンプーのほとんどがこの高級アルコール系です。
成分表記は
「ラウリス硫酸」、「ラウレス硫酸」が目安です。
石けん系(アルカリ石けん系or酸性石けん系)
*アルカリ石けん系
天然由来の原料なのでアルカリ石けん系シャンプーは、自然志向の方から好まれていますが、アルカリ性で洗浄力も強く、毛穴の汚れも落としてくれますが、皮脂をとりすぎる、
PHが高いため皮膚への刺激があり、水の中のカルシウムイオンと結合して髪が硬くなります。
成分表記は「オレイン酸Na」「ヤシ油脂肪酸 K」
*酸性石けん系
アルカリ石けんに比べると弱酸性なので、皮膚刺激は暖和されてますが、特徴は上記の内容に似ています。
成分表記は「ラウレス酢酸Na」
「ノンシリコンシャンプーを使った方がいいですか?」
と聞かれることが多いです。
シャンプーは、シリコンタイプとノンシリコンタイプに分けることができます。
「シリコンNG!!」
「ノンシリコン○!」
という考えは間違っていると思います。
なぜシリコンが入っているのか??
それは手触りを良くするためです。
洗いあがったあとに髪のツヤを出すためには必要です。
ただ、すすぎが足りないとシリコンが頭皮に残り、頭皮に負担を与え、フケなどのトラブルが起きる方もいます。
シリコンはもともと安全な物質とされており、
シリコンにもいろんな種類がありますが
頭皮に残留しないように使えば大丈夫です。
心配なかたはシャンプーはノンシリコンを選ぶといいと思います。
シリコンの表示名には共通する部分が多くあります。
以下のどれかが成分名に入っていればシリコンです。
「…メチコン」「…シロキ」「…シリル」「…シラン」これらがシリコンを表す表示になります。
皮膚科学的からみても、
わたしからのおすすめシャンプーがあるとすれば
ノンシリコンか否かではなく、
アミノ酸系シャンプーといえます。
質感、髪質のお好みはアドバイスできるので
ぜひ合うシャンプー、そしてトリートメントを見つけてみてくださいね!
TOCA武内めぐみ