TOCA BLOG

2014.09.19

質感のこだわり


 
 
 

 
 

 
こんにちは佐藤です。
 
今回は質感のこだわりについて話したいと思います。
 
 
テーマは『梳き』
 
梳きとは、髪の毛を軽くしたり動きを出したりする為の技法ですが、
道具だけでも、
・シザー(ハサミ)
・セニング(梳きばさみ)
・レザー
等があります。
 
シザー(ハサミ)は束感やエアリー感を作る時に使用します。顔周りの束感だったり、表面に表情を付けたい時に良く使います。
セニングは均等に毛量調整をしたい時や、ウェーブを残したい時等に使用します。
レザーは柔らかい毛先の質感を作りたい時に使用します。
 
 
お客様それぞれのスタイルや髪質に応じて道具を選び技法を選んでいきます。
 
【ケース1】例えば、髪が細くパサつきやすい方にセニングを(梳きばさみ)を使うとどんどんパサついてしまいます。
そう言った髪質の方にはシザーで形をしっかり作り、シザーで質感&束感を作るとツヤがあり動きも見せやすくなります。
ショートの方ほど形をしっかり作ることが重要になります。
 
【ケース2】パーマをかけた後の質感調整をするときにはシザーで軽くしていくとせっかくかけたパーマがとれていってしまうので、そんな時はセニングを使います。ただし、先程も言いましたが、セニングで軽くすると髪がパサついて見えやすくもなります。特にパーマをかけた後のセニングはよりパサつきやすくなります。
 
なので、僕はパーマ用のセニングを使用します。普通のセニングと違うのは束感を作るような形状になっているところ。
パーマ専用のセニングならウェーブを残しながら束感を作りなおかつパサつきません!
 
 
【ケース3】片側が跳ねやすい方(右が跳ねやすい方がほとんどです。)に同じように毛量調整すると跳ねやすいほうがより跳ねやすくなってしまいます。そんな時は跳ねやすいほうを内側に入れやすく毛量調整をします。
シザーやセニングの入れ方である程度は扱いやすくすることは可能です。
 
 
また、僕の場合はレザーはほとんどしようしません。使っても襟足の表情を柔らかくしたい時くらいです。
やはりレザーを使いすぎると「傷み」の原因となります。なので、僕の中で決めていることは1〜2人のお客様に使用したら必ず替え刃を新しくします。
それだけレザーを使う時は傷みに対して神経質になります。
 
 
 
まだスタイリストになりたての時はハサミとセニングの2丁しか持ってなくて、「カットは道具じゃない!技術だ!!」って言ってた時もありました。
でも、技術に道具がプラスされれば、もっと良いスタイルを提供できるって今は思います。
 
 
沢山のお客様を担当させて頂いて、沢山の髪質、髪のクセをみてきたので、その方に合ったツヤのある質感の作り方を得意としています。
ツヤ髪をご希望の方はぜひお任せ下さい。
 
 
 
 
TOCA 代表 佐藤 洋児